Prayer
Of「Oneness」 宇宙の光 ワンネスの祈り |
魂の統合について |
1、陰と陽、愛と喜びの力(波動)の働き では、今から魂の統合について、愛のさまざまな働きについてあなた方に語っていきましょう。 まず人の魂は何から出来ているか、それは4つのちから、4つの方向から出来ています。 1つは、私たちが陽と呼ぶ力、活動力、積極的な動き、広がる力。 あるいは陰と呼ぶ力、自分の内側に入る力、止まる力、静かな力。 そして喜びという力、それは自分がすべてを持っている、自分が全てを与えられている、大いなる飛躍、大いなる成長の力。 最後は、人を愛するという力。それは内側が空っぽになるほど、他人に与え続ける力、他人と共に生きていこうとする親和力 魂はこの陰と陽という2つの力、愛と喜びという2つの力を基盤としてできているのです。 陽を男性の力、陰を女性の力と言っても良いが、今男性と女性の役割が大きく変化しているため、陽が男性、陰が女性という事は、もうあてはまらなくなっています。 しかし、本来的な意味で言うならば、陽は男性の強き力、陰は女性の優しき力を代表していると言えるでしょう。性あるいは、愛の営みも含めて、生命の働きというものは、この4つの力を統合するためにおこっているのです。 我々がなぜ生きるか。この4つの力をそれぞれの魂がより成長させ、1つのものに統合させるために我々は生き、そして成長していくのです。 この4つの力の統合は、それぞれのレベルにおいて異なったあらわれかたをします。 人間の生命の目的・成長の目的というのは、この4つの力の統合にあるといっても差し支えありませんが、ベースチャクラ(肉体のレベル)、第4のチャクラ(心のレベル)、第5のチャクラ(人間関係のレベル)、第6のチャクラ(精神性のレベル)そして第7のチャクラ(宇宙との関係)においてそれぞれが異なる役割をするのです。 2、肉体レベルの統合 ベースチャクラ(肉体のレベル)において、4っの力の統合は、まず母親と子供の関係において代表されます。 それは、子供が幼い時というのは、母親は子供にとって保護者の役割、つまり4つの力を保護する役割にあるという事です。 これを基本的なベースチャクラで見ますと、子供は母親のべースチャクラから出産されてくるのですが、子供というのは、自分の体内のなかにこの4つの力というものを、無意識であるがゆえに統合された状態で、兼ね備えて生まれてくるのです。 しかし子供が大きくなって、自分のなかに意識(エゴ)を持つとき、この4つの力の分断が始まります。 もしこの物理世界が、陰と陽の世界に分かれていなければ、男性と女性に分かれることもなく、陰と陽が相兼ね備えられて 分離のない太極の世界がそこに存在するのです。 しかし人間は成長するにつれて、その心と身体の中で陰と陽の分離が始まってきます。 つまり男は男らしく、女は女らしくという教育システムや社会システムの中で、陰と陽の分離が行われます。 この陰と陽の分離が始まると、喜びの力というのは、内側から外側へと向かいます。 つまり自分の中心から外側へと、自分を満たしてくれるものを求め始めるのです。 子供が自意識を持ち始める前は、自分の身体の内的な部分で満足していました。 自分の指をしゃぶつたり、くすぐられる事に喜びを覚え、満足度の高い生活を送ることが出来ました。 しかし意識が成長するにつれ、子供は他の物へと興味を移します。おもちゃやテレビや他のさまざまな物を求め始めます。 外側に喜びを求め始めるのです。 つまり陰と陽の分離によってその結束状態がくずれ、喜びの対象が外に向けられれば向けられるほど愛は不在になります。 そのために人は再び統合を図るために、肉体をとうしての統合を求めます。 人間が成長する過程において自意識が芽生えてくるとともに、男性ならば女性に、女性ならば男性にと意識がむかいます。 それは男性の内側から出て行った女性的なエネルギー、女性の内側から出て行った男性的なエネルギーを、自分の内側に取り戻すための試みでもあるのです。 男性と女性の交わりというのは、陰の力と陽の力、あるいは愛の力と喜びの力を統合するための最初の試みであります。 そしてこの試みは、自分の内側にある4つの分離した力を統合するための親和力として働きます。 男性は女性をとうして自分の中に失われた、女性エネルギーを取り戻そうとします。 あるいは相手を愛することにより、自分へと愛を向けてもらいたがります。また相手を喜ばす事により、自分の内側にも喜びを見出そうとします。 人を愛するということは、自分の内側に親和力を生み出す原動力となります。 だから自分の内側で統合が出来ていない人ほど男女の関わりを求めるのです。 自分の中に自意識が強くて、愛と喜びの力を見失っている人や陰と陽のバランスが壊れている人程、その寂しさや喪失感をうめるために、相手を求めざるをえないのです。 悲しいことですが、人は、喪失感が強いと生きていくのが困難になります。 ゆえに相手との関わりをとうして統合を強く求めるのです。 しかし男性と女性の関わりをとうして統合を求めること自体は決して不自然な事ではありません。 それは、人の成長過程において当然な事ですし、このレベルでの統合を経験する事なくしては、次の統合へとは向かえないのです。 またこの統合を求める力という物は、とても大きな活動力になり、ベースチャクラやセカンドチャクラをとうして、その人の生命力を育てます。 それは、肉体と精神の成長や、仕事や趣味などの創造的な活動にも発揮されるようになるのです。 もしその人が分断された状態のまま、無気力でいるならば、その人は人との関わりを好みません。 自分が統合されることを恐れるのです。もし自分が統合されるならば、自分に対する大きな変化を受け止めなければなりませんし、また自分が大きな存在と感じられたなら、それを友達と分かち合わなければなりません。 統合を恐れる人は、その事が怖いのです。 しかしながら、私たちはこの男性的なエネルギーと女性的なエネルギーの統合も超えていかなければなりません。 それはあまりにも物理次元の統合にしか過ぎませんし、その人の魂や心の働きが、この統合によって大きく成長することはありません。 この統合というのは、あくまでもベースチャクラ、セカンドチャクラのレベルで物理次元のレベルなのです。 |
3、心のレベルの統合 人は物理次元の統合を超えて、次なる統合の場、ハートチャクラへと向かいます。 それは精神的な愛、友情、助け合う心、奉仕の心といっても良いと思います。 最初の本能による統合、肉体的な愛とセックスによる統合から得られた力は、やがてハートチャクラへと昇華されていきます そして本当に人の役に立てるような、あるいは友情関係を結べるような統合へと人々は向かっていくのです。 そのために人は大きな社会の中に入っていきます。人は自分の役割や存在をとうして、陰の力、陽の力を統合しようとします その時必要なのは肉体の力ではなく、よりスピリチュアルな力なのです。 人は誰かを助けることにより、自分の内側にある陽の力、陰の力、あるいは喜びの力、愛の力を発揮し、より高い統合へと向かいます。 その時、人は他人に何かを求めようとはしないのです。 確かに、他人から与えられることも確かにあります。この世の中に『ギブ&テイク』という法則が成り立っているように、自分が喜びの力を差し出したら、相手からも喜びの力が返ってきます。 相手のことを世話したり、相手のために一生懸命働くという陽の力を差し出したら、他の人からも面倒を見られ、活動的な仕事を与えられます。 これは陽の力が戻ってくるのです。 また相手の悲しみを癒し、相手の苦しみを理解しそれを助けることが出来るならば、同じようにあなたが、悲しみの中にいる時、誰かがあなたをいやしにきてくれます。 あなたが誰かを愛する時に、その人から奪うことなく、自分の奉仕的なハートから愛することができれば、あなたも又相手も豊かな愛に包まれるでしょう。 この時、愛はあなた達を深い喜びの世界へと誘うでしょう。 この愛は、最初の物理的な愛とは根本的に異なります。 最初の愛は、あなたが他人から受け取ろうとします。 相手の身体、相手の気持ち、相手のエネルギーを自分に向けさせたいという思い、相手のエネルギーを受け取りたいと いう気持ち、欲しいという気持ちが基盤になっています。 しかしこのハートチャクラの愛は違います。 あなたが相手のことを無償で愛してあげたい。 相手の存在の中に、自分の存在を溶け込ませたい。 そのような見返りを求めない愛なのです。 あなたは求めない事によって、あなたの力を成長させます。 陰の力、陽の力、喜びの力、愛の力、そのすべてが、内的なハートの中で成長して、以前よりも一回りも二回りも大きな統合の輪を作るのです。 それが、ハートの愛というものです。 そのレベルにおいてもセックスは存在します。 相手をいたわり、相手に自分のすべてを投げかけ、受け止めあい、そしてお互いの存在の中に解けていく融合の時間です。 この時2人は本当に優しい波動につつまれます。 2人の身体が黄金色の光に包まれていくような分かち合いの感覚。 それはあなたの魂を成長させます。 最初の統合は、あなたの身体を成長させます。 ホルモンの分泌をとうして、生理機能を整え、身体を活性化します。 でもハートの統合は、あなたの魂に栄養を与えます。 ハートから魂への道を作るのです。 人は自分のエネルギーを相手にそそぎこみ、相手の存在をとうして、宇宙に触れることも出来ます。 相手の存在に触れた時、相手の中に宇宙が広がるのです。 相手を愛することによって、自分の魂を喜びで祝福するのです。 その瞬間、あなたのエゴは存在しません。 あなたのエゴは溶けてなくなっていきます。 なぜなら、あなたは自分のプライドや自意識という物を手放さなければならないからです。 エゴという物は、自分の気持ちを絶対に明け渡すことはできない。 自分のことを硬く守って、“これが私なんだ” “自分は間違っていない” “これがすべてなんだ”と言い張っていなければ、エゴという物は存在しないのです。 あなたが相手に自分の存在を委ねて、自分を主張しなくなった時、エゴはいったいどこに行くのでしょうか。 もはやあなたの中には残っていない。 あなたの中では自意識という壁が音を立てて崩れ去り、その後ろには、自然のままに輝くバランスの取れた美しいあなたのハートがあるのです。 何者にもとらわれず、ありのままの美しいあなたの姿があるのです。 そしてそのさらに後ろには、星星が輝く宇宙が横たわっています。 4、魂の統合 あなたがハートのチャクラで統合を図ることが出来たとしたら、それはとても大きな成長です。 そして次なる統合の入り口に立ったことになります。 そうクラウンチャクラが司る宇宙との統合です。 ハートチャクラの統合というのは、この人間社会、ソサエティの中の統合です。 あなたは本当に立派な人物として尊敬されるでしょう。 でも宇宙から見たら、それさえも小さな出来事です。 最後の統合というのは、あなたの存在の中で、この4つのエネルギーさえもが溶けてゆく統合なのです。 この陰の力、陽の力、喜びの力、愛の力、という翼に乗って、あなたは宇宙の静けさの中で、黄金の光の中に溶けてゆくための統合です。 あなたの4つのエネルギーはハートのチャクラで成長させられます。 そして変容し大いなる羽を持って、あなたを宇宙の高みへと飛び立たせます。 あなたは宇宙の偉大さに触れた時、自分の内側の深い部分にある力の源に再び舞い戻り、思い出します。 自分がもともとひとつであり、力も分離していなかったこと。 そして自分が人として旅をし、成長するために、4つの力が導いてくれた事。 あなたが最後の統合にいたった時、あなたの中には、こだわるべき何物も残っていない。自由です。 あなたの人生を、楽しんでください、あなたの思うままに。 善もなく、悪もなく、すべては優しさの中で、宇宙と共に育っていきます。 光の中ですべての影が消えていきます。 1994年のチャネリングを2005年に編集しました。 チャネラー 瀬戸武志 編集 瀬戸武志 |